火の国、風の国物語8 孤影落日

内容(「BOOK」データベースより)
「…地獄に落ちることなんて、考える必要はなかったんだ」ダルム城砦をディレニア軍の手から奪還するため、出撃の準備を整えるジェレイドは自嘲し、四ヶ月前の出来事を思い出していた。ボルネリア領における反乱が真に終わったときのことを―。自ら民を率いて起こした反乱で犠牲となった者たち、そして託された想い。そのときに自分は知ってしまった―すべての民を救うことなど不可能だということを。ならば自分に付いてきてくれる者だけでも救えれば…。たとえそれが偽善や独善と呼ばれようとも。堕ちていく者が力を望み、天に向かって叫んだとき、脳裏に直接響く声が聞こえた…。急展開する物語の先に待つ未来とは―。

8巻でアレスがへたれるという情報を見ていたので、7巻を読んだ後、しばらく読むのをためらっていたけど、3月に9巻が出るのと、一気に読んだぶん、内容を忘れてしまいそうだったので8巻を読んだ、これでとりあえず既刊はすべて読了。
反乱軍の過去の話がメインの巻、反乱軍が少数で行動を起こしてから、どうして、直ぐに鎮圧されずにここまで大きくなったのか不思議に思っていたので、敵側にもポルネリア侯を失脚させたい人物が、反乱軍に援助はせずとも自らの愚行を犯すことによって反乱軍を有利にしていたというのには驚き、納得した。
アレス、最後にああなってしまっては、直ぐには元には戻らないかもしれないけど、アレスの戦闘シーンの爽快さが読んでいる主な理由なので、次の巻でへたれたままだったら嫌だな。