星図詠のリーナ

星図詠のリーナ (一迅社文庫)

星図詠のリーナ (一迅社文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
父である国王の命を受け、辺境へと地図作りの旅に出た賢く若い王女「リーナ」と護衛の騎士たちは、正体不明の一団の襲撃を受け壊滅の憂き目にあったところを、流れの傭兵「ダール」に助けられる。何があろうとも任務を全うしようとするリーナと臨時護衛に雇われたダールは、妖魔をかわし、夜盗を退け地図作りの旅を続けていく中で宮廷の陰謀を掴むのだが、時を同じくして辺境の迷宮に眠っていた強大な何かが目覚める…。正統派ファンタジーの新鋭が贈る「本格マッピング・ファンタジー」。

川口士さんの小説を読むのはこれがはじめて。地図をテーマにしたファンタジー、戦争とか戦闘とかファンタジーではそういう風な作品を読むことが多いのでわりと珍しいタイプの作品。主人公が王女なのに、地図作りが趣味だという設定は目新しい。統治者が良いとは決していえないマジェクの町でも雰囲気が暗くなることがないのがいい。
第十区で、子供たちと一緒に作った地図が完成して、子供たちが興奮したように自分たちの住んでいる町の地図を見るシーンはすごく良かった。