悪者見参―ユーゴスラビアサッカー戦記
- 作者: 木村元彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2001/06/20
- メディア: 文庫
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出版社/著者からの内容紹介
「世界の悪者」にされ、NATOの空爆にさらされたユーゴ。ストイコビッチに魅せられた著者が、旧ユーゴ全土を丹念に歩き、その素顔を抉る。新たに100枚を書き下ろした力作。(解説・田中一生)内容(「BOOK」データベースより)
「世界の悪者」にされNATOの空爆にさらされたユーゴ。ストイコビッチに魅せられた著者が旧ユーゴ全土を歩き、砲撃に身を翻し、劣化ウラン弾の放射能を浴びながらサッカー人脈を駆使して複雑極まるこの地域に住む人々の今を、捉え、感じ、聞き出す。特定の民族側に肩入れすることなく、見たものだけを書き綴る。新たに書き下ろした追章に加え、貴重な写真の数々。「絶対的な悪者は生まれない。絶対的な悪者は作られるのだ」。
木村元彦さんの著作を読むのは初めて、ユーゴスラビア、バルカンの現代史に興味があるので購入。情報戦争に負けて国際社会から「絶対悪」のレッテルを貼られたセルビア、ユーゴスラビアの代表、プラーヴィたちのそしてユーゴに住むサッカーを愛する人たちの話。サッカー選手の人たちが政治について考えざるを得ない状況というのは悲しいね。今までなんということもなかったのに、急にある民族に所属するというだけで、自分の住んでいた場所を追われ危害を加えられるような状況になるということがたった10年前に起こっていたということは怖いね。
『オシムの言葉』は木村さんの著書だったのか、なんかタイトルからして語録のようなものだと思いタイトルは知っていたけど興味はなかったけど、悪者見参がすごい良かったので、きっと面白いと思うから読もうと思う。