謝々(シエシエ)!チャイニーズ

謝々(シエシエ)!チャイニーズ (文春文庫)

内容（「BOOK」データベースより）
時は1993年。中国に魅せられた私は、ベトナム国境から上海まで、改革開放に沸く中国・華南地方を埃だらけの長距離バスに乗って旅をした。急激な自由化の波に翻弄される国で出会った、忘れえぬ人々。『転がる香港に苔は生えない』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した著者の、みずみずしいデビュー作。

解説でも言及されていた米原万理さんの『打ちのめされるようなすごい本』を読んで、気になったので、購入。93年から94年にかけての中国沿岸部の旅行記。第一章の前に地図がついていたので、地名が出てきてもどこなのかわかるのがよかった。
都市、街毎に有名な建築物やスポットを巡るのではなくその地域に住む普通の人たちとの交流が描かれているのが新鮮。自分（或いは相手の国の）の価値観を絶対視してどちらか一方を非難するような調子がなかったのがいい、そういうの苦手なので。