レイン 3

内容(「BOOK」データベースより)
大陸南西部に位置する小国サンクワール。新王を名乗るサフィールの帰還により、レインは王女シェルファらとともに、一旦王都を捨て、自らの居城に軍を構える。混沌とした王権争いのなか、サンクワールに更なる戦乱の火種が!不敗の神将、ジョウ・ランベルク擁する隣国シャンドリスが動き始めたのだ!剣と魔法の最強戦士ファンタジー「レイン」シリーズ第3弾。

相変わらずレインが強くて、単体では作中最強クラスのキャラだって事はぶれないのがいい。レインと互角に相対するようなキャラがそう幾人も出てきたら、さすがにインフレしすぎと思ってしまいそうですから。この巻ではセイルとジュンナの兄妹に怪我をさせられるけど、怪我をさせられてもなお危なげない戦闘で、レインが負ける感じがしないもの。
この小説は、紆余曲折は無いけど、物語がまっすぐと進んでいて、壁や壁になりそうなものは、レインがその壁をあっさりと打ち壊す様が爽快で、他の小説にはなかなかその種の爽快さは無いので、読んでいて楽しい。
番外編の、いつかきっとは、ガラサムとの出会いのエピソード、やっぱり少年レインが主役の番外編の方が個人的には、楽しめる。まあ、本編がほとんどレインの万能、全能感があるからこそ、レインの発展途上のときのエピソードが面白く感じるのだと思うけど。