燃えよ剣

燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)

燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)

燃えよ剣〈下〉 (新潮文庫)

燃えよ剣〈下〉 (新潮文庫)

出版社/著者からの内容紹介
幕末の日本で、敵からも味方からも最も恐れられたのがこの男。

幕末の動乱期を、新選組副長として剣に生き、剣に死んだ男、土方歳三の華麗なまでに頑なな生涯。武州石田村の百姓の子“バラガキのトシ”は、生来の喧嘩好きと組織作りの天性によって、浪人や百姓上りの寄せ集めにすぎなかった新選組を、当時最強の人間集団へと作りあげ、自身も思い及ばなかった波紋を日本の歴史に投じてゆく。人気抜群、司馬遼太郎の“幕末もの”の頂点をなす長編。

有名だけど、司馬遼太郎さんの本を読むのははじめて。最近ドラマ化した『坂の上の雲』を読もうかとも思ったけど、すごく長いので、はじめて読む作家の本でそんな大長編をまず読もうという気にはならなかったので、それより短い『燃えよ剣』から読んだ(といってもこっちも上下あわせて1000ページ以上の分量があるけど)。
歴史小説、時代小説は個人的に苦手というか読んでいて読みづらさを感じることがあるのだけど、この本は読みやすくて、自分でも意外なほど速く読むことができた。
新撰組、100人とかその程度の規模の組織、思っていたより小規模、それじゃあいくら彼ら個々の技量が高くても、幕府軍を大きく優位に傾けられるだけの戦力になれなかったのも当然か。この本で読むと、沖田は実に魅力的。『坂の上の雲』も続けて読もうかな。