世界史概観

世界史概観(上) (岩波新書)

世界史概観(上) (岩波新書)

世界史概観 下 (岩波新書 青版 600)

世界史概観 下 (岩波新書 青版 600)

小説家として有名だけど、H.G.ウェルズの著作を読むのははじめて。40年前の翻訳だからちょっと読みづらかった。
最初の方で出てくる人種の名前がぽんぽんと出てくるけど、詳しくないからなんだろうけどパッとでてこない。「エジプトやインダス河へのアレクサンダーのすばらしい侵略(134P)」、すばらしいと侵略、なかなか結びつかない言葉だ。ヨーロッパ史がメインだから、中世の欧州の停滞、衰退ぶりが目立つ。
最近歴史の本を読もうとしているけど、こうした世界史のアウトラインを大まかに知ることのできる本を読んでいるけど、そうした本を読むと第二次世界大戦がごく最近の出来事のように感じる、実際歴史的には最近のことなんだろうけど、今まで戦前より前をずっと昔のことと大雑把にひとくくりにしてきたけど、歴史上の一史話でなく、ごく直近の大きな出来事として感じることができるようになったかも。マクロの歴史を楽しむためにはミクロの歴史をもっと多く知らなくてはいけないという当たり前の事にこの本を読んでいてようやく気づいた。