坂の上の雲 2

新装版 坂の上の雲 (2) (文春文庫)

新装版 坂の上の雲 (2) (文春文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
戦争が勃発した…。世界を吹き荒れる帝国主義の嵐は、維新からわずか二十数年の小国を根底からゆさぶり、日本は朝鮮をめぐって大国「清」と交戦状態に突入する。陸軍少佐秋山好古は騎兵を率い、海軍少尉真之も洋上に出撃した。一方正岡子規は胸を病みながらも近代短歌・俳句を確立しようと、旧弊な勢力との対決を決意する。

最近2日に1冊程度のペースでしか本を読めていないので、読むときにもっと集中して読まないと。
小村寿太郎の政党論『日本のいわゆる政党なるものは私利私欲のために集まった徒党である。主義もなければ理想もない。外国の政党には歴史がある。人に政党の主義があり、家に政党の歴史がある。祖先はその主義のために血を流し、いえはその政党のために浮沈した。日本にはそんな人間もそんな家も歴史もない。日本の政党は憲法政治の迷想からできあがった一種のフィクション(虚構)である(277P)』日本の政党は違いが分かりにくいと感じていたけど、その理由は、上の小村さんの言っているようなことなのかなあ、そうだとしたら進歩ないなあ。
遼東半島が関東州と呼ばれていることをはじめて知った、関東軍って、日本の関東地方のことでなく、満州の地名だった、普通に考えれば日本の地名を名づけるとは考えにくいけど、関東という語を聞いて最初に思い浮かべるのがそっちなので。第二次世界大戦の本は、日本軍が悪玉として全ての責を負わされるように描かれても美化されていても、むずがゆいような気持ち悪いような、嫌な風に感情が揺さぶられる感じがするから、読んでいなかったけど、そこらへんの本も読まないとなあ。