首無の如き祟るもの

首無の如き祟るもの (講談社文庫)

首無の如き祟るもの (講談社文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
奥多摩の山村、媛首村。淡首様や首無の化物など、古くから怪異の伝承が色濃き地である。三つに分かれた旧家、秘守一族、その一守家の双児の十三夜参りの日から惨劇は始まった。戦中戦後に跨る首無し殺人の謎。驚愕のどんでん返し。本格ミステリとホラーの魅力が鮮やかに迫る。「刀城言耶」シリーズ傑作長編。

首無、首がなくても動きまわっているという妖怪は最初に『首なし鶏マイク - Wikipedia』を連想してしまったので、なんか気持ち悪い印象を受けてしまった。
市の刑事の岩槻、個人としては少しイラッとするだけだけど、上司の大江田が常識人なので悪いように見えるな。大江田が戒めているからその程度なのかもしれないけど。と思っていたら、二十二章で別の事件の容疑者になっていて驚いた。二十二章は今後のシリーズの前ふり?刀城の出番がシリーズ二作目なのにほとんどないなあ。
最後に二転三転と推理によって事件の様相が次々にガラリと変わっていくのはすごい。