鏡の影

鏡の影 (講談社文庫)

鏡の影 (講談社文庫)

内容紹介
話題騒然となった本書、ついに文庫化!
「全世界を変えるにはある一点を変えれば充分である」との思いに捉われ、探求の旅に出る学僧ヨハネス。しかし思いとは裏腹に、堕落への道を転げてゆくのだった。
内容(「BOOK」データベースより)
世界は何によって、どんな風にできているのか?百姓の小倅であるヨハネスは、ふいに彼を襲った疑問に憑かれて旅に出る。折しも異端審問やペスト、農民一揆に揺れる十六世紀初頭。ヨハネスは、美少年シュピーゲルグランツを伴って、迷い多き道を辿るのだった―。圧倒的筆力で話題を攫った傑作長編小説。

『雲雀』を読んだあと、ずっと積んでいたこの本をようやく読了。なんとなく数ヶ月程度積んでいただけだろうと思っていたけど、去年の9月に発売ということは9ヶ月も積んでいたのか。
中世を舞台にして現代から見た視点、価値尺度を使わないから本当にその舞台と同年代や時代的にそんな離れていないときに書かれたといわれても不思議ではない。と感じてしまうというのはすごいなあ。
宗教や当時の状況に知らないから面白みが理解できていないだけなのだろうけど、個人的にはしばらくしたら印象が薄く感じられそう。
さて次は『ミノタウロス』でも読むか。