スローカーブを、もう一球

スローカーブを、もう一球 (角川文庫 (5962))

スローカーブを、もう一球 (角川文庫 (5962))

出版社/著者からの内容紹介
スポーツにとりつかれた男たちは、時として、まばゆいばかりの光を放つ一瞬に出会う。それは束の間であるが故に、より純粋な輝きに満ちている--。第八回日本ノンフィクション賞受賞。


スポーツノンフィクションはあまり読んだことがないのだけど、興味はあったのでまず有名なこの本から読んでみた。
有名な『江夏の21球』などがあるけど、収録されているものの中では表題作の『スローカーブを、もう一球』が一番楽しむことができた。主人公のあまり強くない野球部を甲子園に導いた川端俊介という軟投派の投手の飄々としていて、小説とかでもそうだけどそういうタイプの人間がメインにいると個人的にはすごく読みやすくなる。
一番初めに収録されている『八月のカクテル光線』の監督はいまだと暴力事件で何かしらの処罰を受けるようになるようなものなので、それが時代を感じさせるな。