悦楽の園 下

内容紹介
僕には、君がいればいい。

激しい戦いの記録が、そのまま夢のようにリアルな
愛と友情の物語になっている。
――穂村 弘(解説より)

イラスト:五十嵐大介
内容(「BOOK」データベースより)
茶髪ヤンキー系でスクールカースト上位の染谷に助けられ、クラス内で孤立する連中を集め始めた真琴。結果、非主流派が輝き始め、教室は活気づく。はたして、真琴の目的はなんなのか。学校に「革命」を起こすことはできるのか―。気高き魂の出逢いが、めぐりゆく絶望の季節に終止符を打つまでを描いた、切実な希望の物語。圧倒的筆力で胸の奥にまっすぐ届く、特別な青春小説・後編。

この巻の半ばから後半にかけての夢現の境がわからなくなるような描写は幻想的でそれまでとは雰囲気が異なるので少し現実と夢とを定めようとして混乱した。文庫での書き下ろしのあとがきではラストシーンから四年後の2人のことが語られている。
解説で二階堂奥歯さんの氷の海のガレオンの書評が引用されているけど、『氷の海のガレオン』も『八本脚の蝶』も前から読みたいと思っているけど中々読めていない(『八本脚の蝶』はamazonでも新品でないし、古本でも高いから仕方ないけど)ので早く読まなければ。