平凡物語 上

平凡物語(上) (岩波文庫)

平凡物語(上) (岩波文庫)

内容紹介
『平凡物語』(1847年)はゴンチャロフ(1812-1891)の出世作であり、『オブローモフ』『断崖』とともに長篇三部作を成す。ロマンチシズムを抱く感激屋で未経験な青年アレクサンドル。人生経験豊富で海千山千の叔父ピョートル。両極端な2人のやり取りが、ユーモアをまじえながら対比的に描かれる。(全2冊)
内容(「BOOK」データベースより)
ロマンチシズムをいだく感激屋で未経験な青年アレクサンドル。対するは、人生経験豊富で海千山千の叔父ピョートル。両極端な二人のやりとりがユーモアをまじえながら対比的に描かれる。

とりあえず下巻が出る前に読み終えることができてよかった。
主人公アレクサンドルと叔父ピョートル・イワーヌィチとの会話が面白く、会話文が多いので読みやすい、2人は恋愛とか人生に対するスタンスが違うけど、こうして対立するような人がいると個人的にどちらかを好んで、もう一方をどこか疎ましく思ってしまうとか(良くないとは思っていても)そういうことがあるけど、この小説ではそういうことを思うことがないのはいいなあ。アレクサンドルと恋人のナーヂェンカとの別れ(とか破局とかと書くとどうもニュアンスが違う気もするし、他に適語あると思うけど調べるの面倒なので)が決定的になるところは個人的にはちょっと苦手なので読んでいて精神的にきついなあ。最後の叔父の家でアレクサンドルと叔父が話しているときにちょっとだけしかでていないのに叔父の妻は印象が強いな。