坂の上の雲 6

新装版 坂の上の雲 (6) (文春文庫)

内容（「BOOK」データベースより）
作戦の転換が効を奏して、旅順は陥落した。だが兵力の消耗は日々深刻であった。北で警鐘が鳴る。満州の野でかろうじて持ちこたえ冬ごもりしている日本軍に対し、凍てつく大地を轟かせ、ロシアの攻勢が始まった。左翼を守備する秋山好古支隊に巨大な圧力がのしかかった。やせ細った防御陣地は蹂躪され、壊滅の危機が迫った。

この巻は、最初の『黒溝台（承前）』を除くと、会戦シーンがなく、バルチック艦隊の描写が多かった、しかしバルチック艦隊の状態は色々と大変だったんだな。『第諜報』での明石が時流に上手く乗ってロシアの内政を揺さぶっているのは、上手く利害の一致した有力者と協力関係が結べたとはいえ、その方面の工作をほとんど1人でよくここまでやれたものだと感嘆するよ。あと２冊で坂の上の雲も終わるので、このあとはもうクライマックスも近いなあ。