ぼくのうた

ぼくのうた (幻狼ファンタジアノベルス)

ぼくのうた (幻狼ファンタジアノベルス)

内容(「BOOK」データベースより)
蘇った名もなき魔王の軍勢により、滅亡の危機に瀕するマルー王国。かつて魔王を倒したという神剣デアンハークを手にできるのは、十八歳以下の若者だけだった。かくして国中の若者が集められ、魔王討伐のための「王国献身隊」が結成される。苦難に満ちた旅に挑む少年少女たちの運命は―!?鬼才・十文字青が渾身の力で描き上げる、ファンタジーの神髄。

薔薇のマリア』と時代や場所は違うけど、同じ世界観を有しているというので興味を持って購入。『薔薇のマリア』と共通するキャラクターはソオルぐらいかな?
最初は冒頭のマレー王国昔語りとあるような昔話、よくあるファンタジーでの英雄譚のような話になるのかと思ったが、仲間が一人欠けて以降は彼らが光の国レアンダリスで女王から伝説の剣を授かったすぐあとだから、夢から覚まされたように彼らは昔話のような話の中にいるのではないということを少し驚きながら覚った。それ以降の主人公たちの孤立無援状態での不安感が迫ってきて雰囲気が変わり、そこからの方がより面白かった。