坂の上の雲 7

新装版 坂の上の雲 (7) (文春文庫)

新装版 坂の上の雲 (7) (文春文庫)

出版社/著者からの内容紹介
長引く戦争で、国力の尽きつつある日本。ロシアのバルチック艦隊が発動する。国家の命運を賭けた大海戦が始まった──。全巻完結

内容(「BOOK」データベースより)
各地の会戦できわどい勝利を得はしたものの、日本の戦闘能力は目にみえて衰えていった。補充すべき兵は底をついている。そのとぼしい兵力をかき集めて、ロシア軍が腰をすえる奉天を包囲撃滅しようと、日本軍は捨て身の大攻勢に転じた。だが、果然、逆襲されて日本軍は処々で寸断され、時には敗走するという苦況に陥った。

奉天会戦のシーンを読んでも、敵の指揮官の無能さに助けられてようやくいい戦いができているという感じでこのまま戦いを継続したら危ないという状況なのに、『日本においては新聞は必ずしも叡智と良心を代表しない。むしろ流行を代表するものであり、新聞は満州における戦勝を野放図に報道し続けて国民を煽っているうちに煽られた国民から逆に煽られるはめになり、日本が無敵であるという悲惨な錯覚を抱くようになった』(P230)新聞がそういう風に煽っていちゃよくないね。
これでとうとうあと1冊で『坂の上の雲』も読了。