人形館の殺人 ＜新装改訂版＞

人形館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

出版社／著者からの内容紹介
飛龍想一が京都、北白川に建つ「人形館」に越してきた時、驚天動地の終結（カタストロフィ）へ向けて秒読みは始まった。屋敷には父が遺した異形のマネキン人形たちが佇み、付近では通り魔殺人があいつぐ。そして彼にしのびよる姿なき殺人者。名探偵・島田潔の登場と奇矯な建築家・中村青司の影。……シリーズ最強最深のショック！

あとがきにあるように『占星術殺人事件』の『梅沢家事件』を実際に起こった事件であるかのように扱っているのが面白い。『占星術殺人事件』は読まなくてはいけないとは思っているんだけど中々読むきっかけがつかめないなあ。この本にもネタバレあるけど、はじめてそのアイディアを知ったのは『金田一少年の事件簿』なんだけど、元々熱心にい読んでいたわけではないけど、このマンガでの他のトリックについては今ではパッと思い浮かべられるものがないというのにコレだけは強烈に印象に残っていたから、そのせいもあって中々読もうと思うことができない。
最後の《島田》の推理は探偵としては乱暴とも思える断定だな。と少し思っていたら、そう来たか、すっかり騙された。