とりあえず分かる!世界の紛争地図

とりあえず分かる!世界の紛争地図 (ちくま学芸文庫)

とりあえず分かる!世界の紛争地図 (ちくま学芸文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
地球上の各地で今日も起きている武力衝突・民族抗争のかずかず。それらは、何を背景に、どう起こっているのか?中央アジアの「~スタン」各国がかかえる問題の違い、ごちゃごちゃしているインドの国境動向、英国で頻発した爆破事件事情などなど。アジア・アフリカ・ヨーロッパ他計40カ国以上の紛争を取り上げ、その経緯や現状を解説するガイドブック。「善玉」なんて存在しない世界情勢の真相を、軽妙な語り口で分かりやすく説明。普段ぼんやりと見過ごしてきた世界情勢の重要ポイントが分かり、ニュースで流れる映像もすっきり腑に落ちる。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ハリス,ボブ
1963年生れ。米国ロサンゼルス在住。著述家、テレビ・ラジオのコメンテーター、コメディアン。超人気テレビクイズ番組“Jeopardy!!”に出演し五回優勝。大学では科学(電気工学と応用物理)を専攻し優秀な成績で卒業。New York Timesに署名入りでパズルが掲載されるパズル作家でもある

安原 和見
1960年鹿児島生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


最初に『はじめに』と『訳者あとがき』を読んではじめてアメリカのタレント本だと知った。読みやすいのはいいんだけど、『僕は専門家ではない。ずぶのしろうとだ。』(P14)という風に、初めから弁解じみたことをいわれると読む気が失せるよ。
ジョークはあまり好みじゃなかったけどコレ(↓)には笑った。
『では次に、北朝鮮政府が作った二〇〇三年のポスターを紹介しよう。
 怪力で米兵を押しつぶしているのは、えーと、その……素手だ。武器を持たない北朝鮮人の手である。爪、きれいだね。』(P186)
よく文庫で安く売っている、邦題に似たニュアンスのあるジャンルを簡単にまとめたような本に期待する水準はクリアしていると思うけど(まあ、そういう本はほとんど読まないので偏見だけど)、1,260円は高いと思う。