空想オルガン

空想オルガン

空想オルガン

内容(「BOOK」データベースより)
吹奏楽の“甲子園”普門館を目指すハルタとチカ。ついに吹奏楽コンクール地区大会が始まった。だが、二人の前に難題がふりかかる。会場で出会った稀少犬の持ち主をめぐる暗号、ハルタの新居候補のアパートにまつわる幽霊の謎、県大会で遭遇したライバル女子校の秘密、そして不思議なオルガンリサイタル…。容姿端麗、頭脳明晰のハルタと、天然少女チカが織りなす迷推理、そしてコンクールの行方は?『退出ゲーム』『初恋ソムリエ』に続く“ハルチカ”シリーズ第3弾。青春×本格ミステリの決定版。

ハルチカシリーズ、最新刊。出ることに気がつかなかった、発売後一週間たってようやく購入&読了。単行本で買うシリーズって、このシリーズと米澤穂信さんの古典部シリーズくらいしかないから、新刊が出るのを見逃しやすいなあ。
この巻は、吹奏楽の大会の話がメインで学校でのエピソードやミステリー分が少ない。
『ヴァナキュラー・モダニズムハルタ、アパートの取り壊しが決まって追い出されたからといって、学校の屋上で野宿しているのには笑った。
ラストの書き下ろしで表題作の『空想オルガン』振り込め詐欺をやっている男の語りと、常の穂村千夏視点の文章が、交互になっている。最後そうくるか、ビックリ。