うちのメイドは不定形
- 作者: 静川龍宗,森瀬繚,文倉十
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2010/06/10
- メディア: 文庫
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内容紹介
高校生として普通の生活を送っているトオルのもとに、家を出て行ったきり戻ってこない考古学者の父親から突然、大きな宅配便が届けられた。 南極発のその荷物には、40キロほどの玉虫色の塊と「荷物の中身をお湯につけて三分間待つこと」という指示書が。 怪しみながらも、謎の物体Xをお風呂で温めるトオルの前に現れたのは、なんと可愛らしいメイドさん! テケリさんと名乗る彼女は、トオルの身の回りを世話してくれることに。 トラブル続きではあったけれど、御奉仕精神いっぱいのテケリさんとの新生活にトオルが慣れ始めてきたころ、彼らの生活を脅かす魔の手が迫ろうとしていた……! ストーリー原案と設定考証を、クトゥルフ神話研究家の森瀬繚氏が。 イラストは『狼と香辛料』でおなじみ、文倉十氏が担当。
この本もラノサイ杯で評価高かったので、読んでみた。クトゥルフ神話、『ラヴクラフト全集1』の最初の『インマウスの影』を読んで力尽きて以降読んでいないなあ、どうも暗い雰囲気が苦手で読もうという気がなかなかおきない。『ニャル子さん』とかこの本みたいなクトゥルフのパロディなら読めるけど。クトゥルフを下敷きにした作品が出るくらいだから基礎教養的なところはあるのだろうから、少しずつでも読んでいかなきゃな(決意だけで終わる可能性が高いけど)。
短い作品だけど、久々というくらいに速く読めるくらい読みやすかった。テケリさん、ヒロインだけど人外、人外だけどヒロイン。主人公、やたら知識の範囲広いなあ。あさひが一人で空回っているのが面白い。11ページでP11、『積み上げた』に『フルヘッヘンドした』というルビが振られているのには笑った。