猫物語 白

猫物語 (白) (講談社BOX)

猫物語 (白) (講談社BOX)

商品の説明

君がため、産み落とされたバケモノだ。
完全無欠の委員長、羽川翼は二学期の初日、一頭の虎に、睨まれた―。
それは空しい独白で、届く宛のない告白…
<物語>シリーズは今、予測不能の新章に突入する!

羽川が語り手で、阿良々木の出番は最後にちょこっとあるだけ。でも羽川から見た阿良々木の評価が見れたのはよかった。たぶん次の巻と、同じ時期に起こった事件。羽川の家の事情、改めて書かれていてやっぱりきついなあ。阿良々木、中学時代とか高校に入ってから、吸血鬼に遭う前から春休みやゴールデンウィークと似たようなことやっていたのかよ。
『『いいことするのは恥ずかしい』とばかりに、子どもはいつからかわざと悪ぶって見せるようになるけれど、その理由は『恥ずかしい』からではなく、その善性は、世の中に当たり前にある『悪意のようなもの』に対しては弱点、弱みにしかならないのよね』(P118)という戦場ヶ原さんの言葉には、そんなこと考えたことなかったけどなんとなく納得。
最後に出てきて、阿良々木いつも彼の側から見ているからあまり気になったことないけど普通にヒーローしてるね。