神の裁きと訣別するため

神の裁きと訣別するため (河出文庫 (ア5-1))

神の裁きと訣別するため (河出文庫 (ア5-1))

内容紹介
器官なき身体」をうたうアルトー最後の、そして究極の叫びである表題作、自身の試練のすべてを賭けて「ゴッホは狂人ではなかった」と論じる三十五年目の新訳による「ヴァン・ゴッホ」。激烈な思考を凝縮した二篇。
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より)

詩と書簡。糞便性とか結構汚い言葉が多いのがちょっと。やっぱり、僕は詩の良さが分からないのなあ。解説の、著者の精神病院の9年にわたる監禁から退院した後の1年10ヶ月の活動を評価した文である『これらは文学の歴史であれ、なんであれ、歴史上ほとんど誰も経験したことのない、信じがたいような「出来事」であったといえる』(P177)とか『アルトーという「謎」は、精神医学、精神病理学、文学、哲学、社会学、等等という学問の専門領域の存立と境界を、それらの条件を無に帰せしめ、嘲笑い、爆破してしまうほど、本質的でむき出しの歴史的にして超歴史的な「事例」だったのである』(P181)なんて言うのを見るとすばらしく面白そうに見えるのだけど。