シャギーロックヘヴン

内容(「BOOK」データベースより)
サンランド無統治王国の首都エルデン―退廃と混沌と快楽が渦巻くこの街の片隅で騒がしく生きる三人の侵入者(クラッカー)がいた。クールな李猿、衝動だけで生きる男・カート、恋に悩むゲイのジョルカ。ときにアンダーグラウンドで怪虫に追われ、ときに酒場で酔い潰れ、ときに思いつきで小説家を目指し、ときに借金のカタに攫われ…。十文字青が愛すべき全ての人に贈る最低(シャギー)で最高(ロック)な物語。

エルデンが舞台。『薔薇のマリア』と世界観が同じだから新たに設定を覚えずにすんだのとカートのやたら高いテンションのおかげですごく読みやすかった。『薔薇のマリア』みたく超人的な連中が出てくるわけではなく、平凡な侵入者(クラッカー)3人の話。舞台が同じだけあって似た雰囲気で、『薔薇のマリア』シリーズは好きなのでとても楽しめた。
『the 3rd gig LITHIUM』のカートのホラ話が特に気に入った。あと、ファニー・フランクがやたらと男前で笑った。