スローターハウス5

主人公ビリーが経験する、けいれん的時間旅行! ドレスデン一九四五年、トラルファマドール星動物園、ニューヨーク一九五五年、ニュー・シカゴ一九七六年……断片的人生を発作的に繰り返しつつ明らかにされる歴史のアイロニー。鬼才がSFの持つ特色をあますところなく使って、活写する不条理な世界の鳥瞰図!
ハヤカワ・オンライン 書籍詳細より)

ヴォネガット、読むの2冊目、宣言どおり早めに読めてよかった。意味気にしてなかったけど、タイトルの「スローターハウス」って『食肉処理場』(P203)のことか、邦題を『屠殺場5号』(P296)から変えて正解だね。
最初の30ページはヴォネガットがこの小説を書くまで(どこまでが本当かわかんないけど、どこまでも本当なのかもしれないけど)が書いてあり、時間がくるくる変わっていくという、珍しい構成、でも読みづらくないし飽きさせない。前に読んだ『母なる夜』の主人公ハワード・W・キャンベル・ジュニアが出てきた、解説を読むと他にも違う作品と共通するキャラや設定があるみたい。