王国 その2 痛み、失われたものの影、そして魔法

王国〈その2〉痛み、失われたものの影、そして魔法 (新潮文庫)

王国〈その2〉痛み、失われたものの影、そして魔法 (新潮文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
思わぬトラブルに巻き込まれ、火事によって住まいを失くした雫石は、占い師・楓の留守宅に住み込み、働き始める。しかし、退屈も人の権利と言いたげな都会暮らしに慣れるにつれ、山で身につけた力は鈍るばかり。心は不安にふるえる。一方、離婚した真一郎は、あらためて雫石に寄り添い、再出発の途を探るのだった。懐かしい魂の輝きはどこにあるのだろう。『王国』第2部。

『王国』三部作、ということで「その3」で終わりかと思ったら、番外(?)でその4がまだ文庫にはなっていないけどあるのか。その1、その2と続けて読めたので、その3も間を置かずに読み終えよう。
楓、メールに添付して送った写真でも何らかの形で知覚できるならほとんど、目が見えなくても不自由しなさそうな気もする。それとも一度に一つの物しか知覚できないのかな?
雫石、『「もう私たちは解散した」』(P118)ともうどう遭っても戻ることができないことを自覚したところせつないなあ。