西アジア遊記

西アジア遊記 (中公文庫)

西アジア遊記 (中公文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
トルコ、シリア、レバノンイラクパレスチナ、エジプト―雑踏の市場に、静寂の遺跡に、そして黄金色に輝くモスクの尖塔に、悠久の古代文明への想いを馳せつつ、心温もる人々との触れ合いを描く。歴史学の泰斗が旺盛な好奇心と鋭い史眼で綴るシルクロードの旅。

旅行記昭和19年(1944年)に出版の「菩薩蛮記」が原型。
『どうも世界の歴史において、シリアこそ物質文明の中心であった時代が相当長く続いていたにちがいないと思わせる。エジプトの遺跡は大きいには相違ないが、それはカイロ近郊とルクソールを中心とした二、三の地点に限られているが、シリアにおいては到るところ、五十キロ、百キロおきぐらいに巨大な遺跡が転々として散在しているのである。』(P125-126)そういう風に語られると、シリアの歴史について興味がわく。
「第二部 西アジア史の展望」〜朝や人物の名前が現在の一般的なものと違うのが多かったのでちょっと読みづらかったけど、そういえば中東の歴史ほとんど知らないから、そっちの歴史の本もそのうち読まなくちゃ。