武士道セブンティーン

武士道セブンティーン (文春文庫)

武士道セブンティーン (文春文庫)

内容紹介
スポーツと剣道の、暴力と剣道の狭間で揺れる十七歳の剣道女子、柔の早苗と剛の香織。2人は別々の場所から武士道の本質に迫っていく。
内容(「BOOK」データベースより)
「強さは力」の香織と「お気楽不動心」の早苗。対照的な相手から多くを吸収したふたりだったが、早苗は、家の事情で福岡の剣道強豪校に転入。そこでの指導方法の違いに戸惑う。一方、香織は後輩の育成に精を出す。互いを思いつつも、すれ違うふたりは、目指す剣道に辿り着けるか。大人気剣道青春小説、二本目。

「武士道」シリーズ、2作目。
早苗、「河本」勝手に漢字変えんなよ、ひどいなあ、嫌がらせにしか思えんぜ。
このシリーズは一年を一冊で経過しているから当然だけどぽんぽんと進むなあ。
「剣道の高度競技化」この黒岩の考え方の方が個人的には同調しやすい。けど、早苗を出すために先輩を体調不良ということにするというのは、納得できないが。というか、あんまし誰が言っているのでもこの作品の剣道論、何故かいまいち共感できんのよね。
磯山、清水のことうるさがっているけど、結局は無視しないのね。案外人が善いなあ。
『子供の頃から虫捕りもしたことがないし、たぶん木登りもできない。木は主にタイヤを括りつけて、竹刀で叩いて遊ぶものだった。』(P237)子供の頃の木への認識に笑う。
桐谷道場へ、磯山と甲本が来たくだりが特に気に入っている。