逆説の日本史 1 古代黎明編―封印された「倭」の謎

逆説の日本史1 古代黎明編(小学館文庫): 封印された[倭]の謎

逆説の日本史1 古代黎明編(小学館文庫): 封印された[倭]の謎


出版社 / 著者からの内容紹介
卑弥呼天照大神だった!」日本史の常識を覆す大胆な推理で知的興奮を喚起したあのベストセラー初の文庫化。本書では、日本史の総点検をめざす著者の問題意識を読者に投げかけることから始まる。従来の歴史アカデミズムには大きな欠陥があると著者は説く。史料、記録だけが歴史ではない。人間が人間として生きていた時代を今に甦らせるために今必要なことは人々の自由な発想、想像力であると。解説・藤岡信勝
内容(「BOOK」データベースより)
教科書ではわからない日本史の空白部分に迫る。従来の歴史学界の権威主義、史料至上主義、呪術観の無視、以上の三大欠陥を指摘しながら古代史の謎を推理、解明していく。日本人の「わ」の精神のルーツは?宮内庁天皇陵の学術調査を拒み続けるのはなぜか?あの出雲大社オオクニヌシノミコトの怨霊を封印するために建てられた「霊魂の牢獄」ではなかったか?当時最高の知識人であった聖徳太子はなぜ、「和」こそが日本人の最高の原理としてあげたのか?など。

井沢さんの本を読むのはじめて。厳密性には欠けるんだろうけど読みやすくて面白かった。
序論、織田信長が安土という名前を、平安京に対抗して「平安楽土」からつけたという話、知らなかったけど面白い。そういえばよく考えたら、戦国時代についての歴史の本ろくに読んだことないので、そのうちやまなくちゃな。
「倭」と「和」が中国語では同音ではないということははじめて知った。ワ=環・輪、環濠集落との関係には感心。
怨霊信仰。大国主命、比売大神の話し面白かった。
第五章、戦前の天皇絶対制と宮内官僚への愚痴がくどいなあ、と思っていたら、韓国の一部の学者への批判へ、『韓国のマスコミや一部学者の「日本文化はすべて韓国(朝鮮民族)のコピーである」というような主張』って今でもそんな態度でやっているんだろうなということを考えるとなんとなく気が滅入るよ。