蒙古襲来 転換する社会

蒙古襲来―転換する社会 (小学館文庫)

蒙古襲来―転換する社会 (小学館文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
二度にわたるモンゴル軍の来襲は、鎌倉幕府にとっても、御家人・民衆にとってもこれまでにない試練だった。幕府内部の権力争いは激化し、天皇とその周辺も幕府打倒へと動いた。農村・漁村・都市の分化など、社会も大きく動いていた。古代から中世にかけて、「遍歴する非農業民」の存在を重視する著者が、新視点で切りこんだ新しい中世像。

久々にこのぐらいの長さの本を読んだので、時間がかかった。
源平の頃の歴史の本は文庫や新書で一杯あるけど、鎌倉の得宗期のは手ごろな価格なの少ないので、読めていないけどその時期の話は興味あるので今後はもっと読もう。
道祖神(さえのかみ)、恥ずかしいことに、今まではドウソシンと読んでいたよ。
『「撫民」の名のもとに、商工業者・借上(金融業者)・悪党・海賊などを専制的に抑圧することによって、時頼の政権はみずからをたもっていた。』(P78)日本の歴史上の政治家って、なんでこう商工業を押さえつけるような人が多いかね。
「中世の名は血縁でむすばれた集団」というのははじめて知った。
そろそろこのぐらいの時代のことわすれているので「やる夫 鎌倉幕府」の源家滅亡以後の年代再読するか。鎌倉時代の本の感想を書くときしょっちゅうくふれているけど、これから鎌倉時代に興味がわいたのだから仕方ない。
神風は無かったという説は両方無かったということだと今まで思っていたけど、弘安の役のときはあったが、文永の役のときには大風雨はなかっただろうということか。
P463の、刑罰表で分けてあるけど流刑と流罪って違うの?
文保の話談、合意には至らなかった。北条氏の滅亡、壮絶だなあ。
網野さんの本、次は「異形の王権」でも読むかな。