マンスフィールド短編集

マンスフィールド短編集 (新潮文庫)

マンスフィールド短編集 (新潮文庫)

美しすぎる詩情、深すぎる洞察。20世紀最高の短編作家。

楽しく華やかな園遊会の日にローラの心を占めていたのは、貧しい家族を残して事故死した近所の男のことだった。感じやすい少女の人生への最初の目覚めを描く代表作「園遊会」を含む15編を収める。一種の印象主義ともいうべき、精緻で微妙な文体で、詩情豊かに人間心理を追求する。純粋な自我を貫いた一生を通して、いつも生の下に死の影を見ていた著者の哀愁にみちた短編集である。
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一年以上積みっぱなしにしていたがようやく読み終えることができた。こうした「意識の流れ」の小説は、ずっと前にヴァージニア・ウルフの「ダロウェイ婦人」を読んだだけなので、かなり久しぶり。こうした小説を読むと、光景を思い浮かべながら読むことができればもっとずっと楽しめるのにといつも思うよ。だけど、そうした読み方はしたことがないし、できないから読みやすさもあってさっさと読んでしまうが、そのせいで理解できなかったところもままあるので、もうちょっとゆっくりと読んだほうがよかったか。
読みやすかったとは思うけどよさがいまいち分からなかったので、そのうち、ゆっくりと読める気分になったらまた読もう。