奥様はネットワーカ

出版社 / 著者からの内容紹介
事件は「工学部」で起こった!某国立大での連続殺人。
6人の登場人物は全員、秘密を抱えていた!?
某国立大学工学部で多発する暴行傷害事件。化学工学科秘書のスージィこと内野智佳(うちのちか)の周辺でも不審な出来事が連続し、友人のルナも被害者となってしまう。事件は連続殺人に発展。それぞれに秘密を抱えた学部内の6人の人物の視点で謎を追うポエティカルな森ミステリィ

読んだのは講談社ノベルス版。絵が多いなあ、しかもカラーの割合が高い。視点がぽんぽんと2、3ページで変わっていくのはともかく、犯人を分かりづらくする目くらましなんだろうが詩的な断章がけっこう多いのが辛い。途中まで読んでいて、誰も犯行できそうに無いが外部犯ということもありえないしと思っていたので、真相には初めになんとなくで除外してしまった人が犯人で驚いた。しかし、最後に登場キャラが一言ずつ語って終わるという締めかたにはどういう意味があるのか分からんなあ。