倭国と日本古代史の謎

倭国と日本古代史の謎 (学研M文庫)

倭国と日本古代史の謎 (学研M文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
国家創成の正史『日本書紀』に基づく日本国の古代史には、曖昧で矛盾に満ちた謎が残されていることはよく知られている。卑弥呼とは何者なのか?「日出る処の天子」とされる聖徳太子の正体は?だが、大和王権を頂点とする予定調和史観を見直し、外国史書や考古学的観点から古代史を再構築すると、かつて倭国と呼ばれたこの国には「九州王朝」が君臨したことが浮かび上がってくる。倭国九州王朝と大和王権との権謀を尽した相剋の古代史を読み解く。

「謎解き 飛鳥時代の真相」を読んで、面白く勉強になったので、学研M文庫の本は読んだことなかったけどいい歴史の本がありそうと思い、購入したが、著者紹介で本職の歴史家ではないという時点でちょっと嫌な予感はあったけど、トンデモとかそういう系統の本だった。Wikiの「九州王朝説」で『歴史学、考古学等の研究者は、本説の内容に関して、史料批判など歴史学の基礎手続きを踏んでいないこと、考古学の資料分析の成果とそぐわないこと等をもって、検証に耐えうる内容ではないとみなしており[92]、当初古田が権威あるとされる研究誌での公表を行っていた頃には評価とあわせ批判をしていたものの、現在では主要な百科事典や邪馬台国論争史を著述した研究書においても記載されることなく無視されている。』と書いてあり、どうもちゃんとした説じゃないよう。実際そうだったら面白いね、という感じの説。まあ、普通の歴史本だと期待して買ったから気体とは違った。というか、こういうトンデモを楽しめるほど古代史に造詣が深くないから、というより、古代史をもっと知るために買ったわけだからあんまり楽しめなかった。真実だと考えず、空想古代史だとでも思えば面白いとは思うけど。