かのこん 15

かのこん 15 (カノジョはコンと……)

かのこん 15 (カノジョはコンと……)

内容(「BOOK」データベースより)
「しっかりしろ、耕太。お前がそんなんじゃどうやってちずるを取り戻すんだよ!」奇稲田姫の復活により、ちずるの魂は紛々に砕け散ってしまった。目の前でちずるを失い絶望する耕太。「神」の出現により急速に終わりを告げる日常。たゆら達はちずるを取り戻す術を模索するが、肝心の耕太は深い悲しみの中で想い出にすがって生きるしかない。抱きつかれて、押し倒されて、ちゅっちゅして…。ちずると耕太の愛にあふれた日常はもう戻ってこないのか―?これって本当に『かのこん』!?まさかのシリアス展開突入の第15巻!!でも、やっぱりサービスシーンは満載です。


このシリーズ読むのも久しぶりだな。葛の葉陣営のキャラ、ほとんど覚えていない、というかメインキャラ以外すっかり忘れていることに自分でも吃驚。
シリアスでも途中途中でいちゃラブシーンを入れてくるところは、さすがにこのシリーズだねえ。
「だって、あの淫獣戦隊たちって、みんな、フツーの人間じゃ、ないでしょ?ってゆーか、たぶん、人間じゃあないでしょ?」(P99)普通の人間にもそんなことバレていたのか、というか人間じゃないと言うことを、そういうものだと納得できると言うのはスゴイな。
悲劇的な終わりにはならないとは思っていても、どうすれば人間側の勝利なのか勝利条件が見えないし、見えている人も悲観的だから、絶望的に思える。
でも、「砕け散ってしまった魂を修復することは、たとえ<神>でも無理でしょうからね……問題は、どこへコピーを移したのか、ですわ」(P232)既にオリジナルと言うか元のちずるの魂は既に失われて戻らないのだから既にバッドエンドといえるかもしれないが。