双調 平家物語 1

内容(「BOOK」データベースより)
これは、「栄華」という幻想に憑かれた男達の物語である。話は、平清盛から始まらず、その栄華の原型を作った藤原氏、更には、本朝が範とした中国の叛臣伝から始まる。秦の趙高、漢の王莽、梁の朱〓(い)、唐の安禄山。彼等は真実、叛臣なのか。そして、万世一系の我が朝に、果たして真実、叛臣はあるのか。


長いスパンでやっている歴史小説ということで読んでみた。が、主要登場人物で中国の人物がたくさんあるのに驚き、中国叛臣伝が冒頭でありそのあと、安禄山楊国忠の話が200ページもあって、飛鳥の巻でようやく日本での話になったが、この巻では50ページほどだもんな、「序の巻 飛鳥の巻」というのにほとんどが中国での話。個人的には、行動の理由の付け方や心理がどうも合わない感じ、政治的なところがあまりなく単純にしすぎているからかなあ……。でも、とりあえず何冊かは読んでみようかな。