密封 奥右筆秘帳
- 作者: 上田秀人
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/09/14
- メディア: 文庫
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内容(「BOOK」データベースより)
立花併右衛門は江戸城の書類決裁に関わる奥右筆組頭。権勢を誇った田沼意次の孫意明の死亡届を見て、十二年前の田沼意知刃傷事件に疑念をはさむ。その帰路、何者かの襲撃を受け、隣家の次男柊衛悟を護衛につけるも、二人はすでに幕政の闇の渦中にあった。読み応え抜群、気鋭の新シリーズ開幕。
あらすじから、なんとなく歴史ミステリーとかそうしたのを想像していたが全然違った。
この時代の知識は「風雲児たち」で読んだことぐらいしかないので、松平定信や田沼像に違和感が。こうしたのがちょっと前(だか現在までだか)の一般的なイメージだと言うことはわかるけど。
時代小説あまり読まないので、忍者が普通に出てくることに違和感がある。ファンタジーや伝奇小説での忍者は平気なのに現実寄りの作品だと変に感じなあ、慣れていないだけなんだろうけど。
初めに歴史ミステリーみたいなのを想像していたせいもあるだろうが、理由付け納得いかないなあ。
解説に剣豪小説と政治小説という二つの要素から成り立っている、とあるが政治小説は個人的にいまいちだけど、剣豪小説の方は面白い。
思いのほか読みやすく、一日で読み終ることができた。今まで時代小説あまり読んでこなかったが、時代小説も案外面白いかもなあ。