後醍醐天皇

後醍醐天皇―南北朝動乱を彩った覇王 (中公新書)

後醍醐天皇―南北朝動乱を彩った覇王 (中公新書)

内容(「BOOK」データベースより)
後醍醐天皇は、鎌倉幕府を倒し南北朝時代の幕を開けた動乱の立役者、天皇親政を復活させ全国支配の規範を示した専制君主、死後も怨霊として足利政権に影を落としつづけた存在と幾つもの貌を持つ。本書では、彼に討幕を決意させた両統迭立の中での立場や、その王権を特異ならしめる芸能や密教への深い関心、海外との交流を当時の社会的文脈に即して読み解き、後醍醐政権の歴史的役割を探るとともに、多面的な後醍醐像を提示する。

「異形の王権」が思っていたよりも五大後にふれているところが少なかったので、後醍醐は興味があったので読む。
『後宇多院はうたがいなく鎌倉時代の牽引役を果たした人物の一人で、歴代天皇上皇のなかでもまれにみる辣腕政治家であった。』(P20)後宇多、いままでは名前だけ見たことあるかな?という認識だったが、そんなすごい人だったのか。
後醍醐、倒幕は一代の王からの脱却を図るために推進。
『内裏に出入りする「異形の輩」にしても、厳密制止を加えられているのであるから、彼らが自らの意思で内裏に集まってくることはあったにせよ、後醍醐が好んで彼らを身辺に置こうとした形跡は認められない』(P158)そうなの、なんとなくそうした人とも積極的に交流していたようなイメージもちょっとあったけど。
天竜寺は後醍醐の怨霊を鎮めるために建立。何で尊氏が建てているのか不思議だったが、怨霊とかそういう理由があってのことか、「やる夫 鎌倉」で足利は後鳥羽を氏守護神にしたとあったから、足利ならありかなという気もしていたが。
太平記」基礎知識として読んでおかなきゃいけないのかな?ソフィア文庫とかで抄録とかあったなら読んでみようかな?