武王の門 上

武王の門〈上〉 (新潮文庫)

武王の門〈上〉 (新潮文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
鎌倉幕府を倒し、後醍醐天皇が敷いた建武の新政も、北朝を戴く足利尊氏に追われ、わずか三年で潰えた。しかし、吉野に逃れて南朝を開いた天皇は、京の奪回を試み、各地で反撃を開始する。天皇の皇子・懐良は、全権を持つ征西大将軍として、忽那島の戦を皮切りに、九州征討と統一をめざす。懐良の胸中にある統一後の壮大な『夢』とは―。新しい視点と文体で描く、著者初の歴史長編。

室町時代の小説を読んでみたくなり購入。北方さんの本を読むのはコレがはじめてだが、面白いので、下巻読み終わったら他の南北朝ものも読んでみよう。
1月弱かけてようやく読了。下巻まだ買ってきてないので早く買わなきゃな。
九州に入って、最初に敵対するのが島津ってすごい絶望感だ。そして島津に勝つってすごいな。まあ、この年代の島津がどれほど強いのかは知らんけど、戦国時代のやたら強いというイメージが強いから、すごく感じる。
菊池、いままで名前もろくに知らなかったけど、大活躍してんな。南朝方、このまま負けると分かっていても、心情的に肩入れして勝ってほしいと思ってしまうほど。なんとなくだが、歴史ものを読むときその後の歴史で生き残らないほうを応援してしまうので、今まで気がつかなかったけど、若干判官びいきの気があるのかな、自分。
懐義親王の九州独立という夢は、創作なんだろうけど面白い。