ラテンアメリカ五人集
ラテンアメリカ五人集 (ラテンアメリカの文学) (集英社文庫)
- 作者: マリオ・バルガス=リョサ,ホセ・エミリオ・パチェーコ,オクタビオ・パス,M・A・アストゥリアス,カルロス・フェンテス,J・E・パチェーコ,マリオ・バルカスリョサ,カルロス・フエンテス,ミゲル・アンヘル・アストゥリアス,安藤哲行,KEIKO SUZUKI,鈴木恵子,野谷文昭,鼓直,牛島信明
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/07/20
- メディア: 文庫
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内容(「BOOK」データベースより)
少年時代に抱いた友人の母親への恋心を、二十世紀メキシコの激動の時代と共に追想する、パチェーコ『砂漠の戦い』。犬に噛まれ、大怪我をしたことから鬱屈した青春を送る少年と仲間との交遊を描いた、バルガス=リョサ『小犬たち』。マヤの神話や伝説が語られる、アストゥリアス『グアテマラ伝説集』。ほか、オクタビオ・パス、フエンテスの詩や短篇を収録。ラテンアメリカを代表する作家たちの競演。
久々にラテンアメリカ文学読んだ、でも「蜘蛛女のキス」を最近(?)読んでいるからそうでもないか。収録策にマジックリアリズムの作品、案外少ない。
最初の二編パチェーコ「砂漠の戦い」とバルガス=リョサ「子犬たち」が特に面白かった。
グアテマラ伝説集、以前にも読んだことがあるが、相変わらずわかんない作品だ。読んでいるときに一々場面を思い浮かべながら読むタイプではないのだが、それでもイメージしずらい。
オクタビオ・バス、詩とか苦手で意味が読み取れないけど、この一節はなんとなく好きだ。
自分の目を越えて ぼくがみているこれはぼくの創造物である
より澄んだ目に進入するように 知覚は受胎である。
ぼくは自分が視るものに自分を視る もろもろの思考の流れ
ぼくを視る ぼくが視るもの ぼくはぼく自身が見るものの創造物である
「白」(P158)
下の段をあわせるのどうやればいいかわからない。