ログ・ホライズン4 ゲームの終わり(下)

内容紹介
異世界化した<エルダーテイル>で、はじめての大規模戦闘へ――

海岸沿いでみられたモンスターの大量発生は、サーバー全体と思われる異常事態に発展。
チョウシの町を救うべく急ぐ新人チーム、大遠征軍を指揮する“狂戦士”クラスティと参謀の“腹ぐろ眼鏡”のシロエ、そして貴族の誇りをすて声をあげる〈大地人〉の姫。
異世界の危機に、〈冒険者〉と〈大地人〉が手を取りあった共同戦線がはじまる!!


あ、9月に読んで特に面白かった本にいれるのうっかりわすれてた。
この世界の「死」についてシロエが説明するとき、なんで『書物からえた仮説的な理論』(P65)といったのか気になる。書物でも確認したのか?それとも、リ=ガンについて隠さなきゃいけないようなことがあるのか、謎だ。
『わかりましたにゃ。夜は短い。――夏はさらに。パックもいっていることですから、急ぐとするにゃ。』(P85)一瞬、誰?と思ったが、引用か、しかし何の引用?なんとなくシェイクスピアっぽい気がするが。
五十鈴が『ルンデルハウスの呪文を即興で複製し、それをわずかに遅らせて「歌って」いるのだ。』『他者の魔法攻撃を複製してその場で再現する<吟遊詩人>の奥義』(P91)技名書いていないけど、既存の技なのかな、それともシロエや次の巻出てくる人や次の次の巻に出てくる人(そういえばweb版の海外編(正式タイトル忘れた)がいつの間にか消えているねえ)のようなゲームではなかった技のどっちだろ?
『この呪文は緊急用というカテゴリをもつだけあり、MPコストがほとんどかからない上に詠唱が早く』(P249)『ミノリ自身も先ほどの緊急呪文の代償にMPの半分を失っている。』(P254)ほとんどかからないのか、半分かかるのか、一体どっちなんだよ。
P304でアイテムの効果で一時的な蘇生の代わりに3分後の確実な死なのに、回復呪文を詠唱しているのは意味あるのかね、大体ミノリ(というか神祇官)はダメージ遮断しか使えないんじゃなかったっけ?

『"冒険者”だ。困っている人を助けられれば、細かいことは気にしない。……僕は、栄誉がほしいわけじゃない。……ひとりのっ……”冒険者”だ』(P303)この部分の台詞回しはweb版よりも抜群に好みだ。Web版だとちょっと死の間際なのに、反抗心みたいなのがあって、書籍版よりも「困ってる人を助けられれば〜」の部分がいまいち真摯に感じられない気がするからな。まあ、個人的な感想だけど。
冒険者で、〈冒険者〉じゃない。困ってる人を助けられれば、細かい事は気にしないんだ。……僕は、冒険者だっ』(web版)
それが変わったから、ただでさえ素晴らしいこのシーンがより感動的になっている。