鷺と雪

鷺と雪 (文春文庫)

鷺と雪 (文春文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
昭和十一年二月、運命の偶然が導く切なくて劇的な物語の幕切れ「鷺と雪」ほか、華族主人の失踪の謎を解く「不在の父」、補導され口をつぐむ良家の少年は夜中の上野で何をしたのかを探る「獅子と地下鉄」の三篇を収録した、昭和初期の上流階級を描くミステリ“ベッキーさん”シリーズ最終巻。第141回直木賞受賞作。

ベッキーさんシリーズ、完結作。
このシリーズは読みやすいけど、感想がパッと浮かばんなあ。戦争が間近に迫った時期が舞台の小説、個人的にはあまり読んだことがなかったので新鮮だった。あと、主人公が華族のお嬢様で本人に悪気はないんだろうが、どうしても庶民(貧民)に対する視線は今ではない感覚で珍しい。最後、史実の重大な事件とちょっと絡めてくるとは思わなかった。
ミステリ読むのなんだか久々!と思ったが、せいぜい1ヶ月ぶりくらいか。なんか、最近ミステリを読むペースが月1,2冊程度になってしまっている。全体的に読むペースが下がっているというのもあるけど、新刊で気になったのや読みたいものしか買っていないから最近ミステリ全然読んでいないって気になるのかもなあ。