ガープの世界 上

ガープの世界〈上〉 (新潮文庫)

ガープの世界〈上〉 (新潮文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
看護婦ジェニーは重体の兵士と「欲望」抜きのセックスをして子供を作った。子供の名はT・S・ガープ。やがて成長したガープは、ふとしたきっかけで作家を志す。文章修業のため母ジェニーと赴いたウィーンで、ガープは小説の、母は自伝の執筆に励む。帰国後、ジェニーが書いた『性の容疑者』はベストセラーとなるのだが―。現代アメリカ文学の輝ける旗手アーヴィングの自伝的長編。

母親の話からガープの子供時代は面白くて普通に好きだし、オーストリアにいる辺りまでも作中作の「ペンション・グリルパルツァー」も面白いし好きなんだけど、それ以降はいまいち好みではないので、結婚後の二組の夫婦がお互い公認の四角関係なんて、読むのが辛いよ。個人的には結婚後の性的奔放さというか、特殊な性的関係を持っていことについて描かれている作品を読むのがすごく苦手だということに気がつく。
それでも結構なペースで読み進められたんだから、かなり読みやすい作品だと思う。