薔薇のマリア 17



内容(「BOOK」データベースより)
エルデン浮上により古代九頭竜の呪いがとけ、地上に凶悪な悪魔と異界生物どもがあふれだし、ついに災厄の時代が幕を開ける。しかし絶望的な状況でも、人間たちは各地で悪魔たちに抵抗を続けるのだった。マリアもまた、不安と恐怖を抱えながらも、持ち前の能力を活かし、新たな仲間たちと日々を生き抜いていた。そんなある日、はぐれていたZOOメンバーの生存情報が!?地獄と化した世界へ踏み出すマリアを待ち受けるものとは!?―。

ジェードリのパンカロファミリー、再登場。ジェードリ編好きなので嬉しい。ジョーカー、前に出てきたときなんか窮地だった気がする(うろおぼえだから、全然違っていたらすまぬ)けど、助かったのか。
祭壇使用不可能なのか、今のところは、幾つかの集団がそれなりに組織だって抵抗しているけど、そう考えると先細りの未来しか見えないから、なかなか絶望的な状況だな。
髭、結構久しぶり。
SIX、ある種の宗教的体験の回心をしたかのような、人の変わりようだな。イラスト、あるけど、パッと見SIXだとは気がつかないよ。
まあ、少なくとも悪魔・魔族の味方というわけではないということで少し安心したよ。
オトミさん、生きていたのか!ランチタイムとも合流して、ひとまず勢力を保ってがんばっているな、と思っていたら、現在は不明だと、大丈夫かな?
アロンズ・ニードルピア、現在もまだ少勢ながら勢力保っていたのかよ。なかなかしぶとい。最終局面になっても出てくるような、団体だとは思わなかったのでちょっと驚きだわ。
ファニー・フランク、新生太陽王国、定住地が無いのに王国とは吹かすなあ(笑)
ウォッカー、最初王国(実体は山賊・傭兵団)内でマリアの足を引っ張るようなキャラかと思っていたら、なんか意外と好意的なキャラになって、そのうちマリアを好いていることがわかって、最後はマリアを助けるために…、となかなかキャラに対するイメージがころころと変わるね。
ジャン・スタンバック、『「戦闘要員が二百名余り、非戦闘員は百五十名といったところか。ファニー・フランク。あなたではこれだけの人数を統率できない。何者かの強力な補佐があった」ジャン・スタンバックは口髭をつまんだ。「――そこでZOOのマリアローズか。なるほど」』(P198)あれ、案外マリアって有能なのか、とちょっと思っちゃった、無能だと思っていなかったけど、マリアのパートで内心が明かされているから、この人に任せれば安心というような感じとはちょっと遠いので、そんなに有能だという実感が薄かったのでちょっと驚いた。マリアさん、(本来なら主人公へ贔屓する度合いが高いはずの)読者の癖に低く見積もっていて、ごめんなさいね。
荊王の馬に乗ったイラスト格好いいな。
サフィニア、すごく強くなってる!
チルダ、うーん?サフィニアを強化したのが、一体どういう目的なのか見当がつかないな。今巻を読むまでは単純に敵方として、一枚岩として思っていたから過剰に強大に考えていたけど、実は、世界を次の段階にいかせるということは共通理解としてあって、蓋としてのエルデンを移動させることはしたけど、そういう連中の内実は、実際は結構バラバラなのかな?
最後はZOOの殆どの面々が集まったが、肝心のトマトクンがそんな状態とは。