白い鬼 剣客商売 5

剣客商売〈5〉白い鬼 (新潮文庫)

剣客商売〈5〉白い鬼 (新潮文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
秋山小兵衛の若き日の愛弟子が斬り殺された事件と、江戸市中の三か所で女が殺され、陰所と左の乳房が抉られていた事件。二つの事件の接点に浮かび上がった異常な殺人鬼の正体を、復讐の念に燃えた小兵衛が追う「白い鬼」。試合に負けたらその相手の嫁になるという佐々木三冬の話にうろたえる大治郎を描く「三冬の縁談」。もう一人の女剣士「手裏剣お秀」の登場など、シリーズ第5弾。


毎回言っているが読みやすい。しかし、秋山父子の周りは、トラブル(特に死傷事件)の発生の割合が異常だな。いや、そうじゃないと小説にならない、時代(剣客?)小説というのはそのようなものだといわれれば、そうかもしれないけど。まだ、そうした時代小説特有の約束事には慣れていないからどうしてもつっこみたくなってしまう。

大治郎、さも当然のように矢を斬るなあ、斬ったものが体に当たらないのもちょっと不思議、当てないように調整する余裕があるなら避けれないという気がしないでもないが、いや気にすべきことじゃないんだろうけど(笑)

旗本の外泊、旗本・御家人は夜はもしもの時のため、自分の家に居なければいけない(なにか事件があったときや、公議が当人を呼びにいったとき、違う場所で泊まっていると咎めを受けたり、処罰があるとかそんなようなことを聞いた気が)部屋住みならokなのかな。とここまで書いていて思ったが、あれは当主とか出仕している人だけだったか(笑)

「三冬の縁談」では、大治郎、珍しくおろおろと落ち着かない様子なのは、ちょっとほほえましい。