街道をゆく 1 湖西のみち、甲州街道、長州路ほか

内容(「BOOK」データベースより)
「湖西のみち」から、二十五年の『街道』の旅は始まった。琵琶湖西岸の渡来人の足跡を確かめ、信長が逃げ込んだ朽木谷を訪ねる。幼いころの著者が遊んだ奈良の「竹内街道」、「私は日本の景色のなかで馬関(下関)の急潮をもっとも好む」と書く「長州路」には幕末を彩った吉田松陰坂本竜馬らも登場する。

これも有名なシリーズだが読むのははじめてだ。司馬さんのエッセイを読むのも、はじめて(たぶん)。
近江、遠江。近つ淡海、遠つ淡海。これらの地名が対比しているとは、今まで考えなかった(地名についてなにか、考えることはないから(地理苦手)仕方ないけど)。
竹内街道
同行者のロジャ・メイチンが面白いな。最後の本物(?)の巫女、できすぎに感じるようなエピソードだな。今もいるのかな?いたら嬉しいが。
『さらに古代出雲族の活躍の中心が、今の島根県でなくむしろ大和であったということも、ほぼ大方の賛同を得るであろう。』(P71)そうなの?知らなかった。
幕末、薩摩の汽船『今日の情勢を報ずるため、たとえ手紙一本でもそれをのせてどんどん鹿児島へ走るのである。』(P238)幕末に海軍とかそういうのを聞いても、戦力として以外にそうした情報伝達速度との関連は今まで視野の外にあったので、目から鱗だ。