竜馬がゆく 3
- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1998/09/10
- メディア: 文庫
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内容(「BOOK」データベースより)
浪人となった竜馬は、幕府の要職にある勝海舟と運命的な出会いをする。勝との触れ合いによって、かれはどの勤王の志士ともちがう独自の道を歩き始めた。生麦事件など攘夷熱の高まる中で、竜馬は逆に日本は開国して、海外と交易しなければならない、とひそかに考える。そのためにこそ幕府を倒さなければならないのだ、とも。
2巻を読んでから、若干間を置いたからか、竜馬と共に脱藩した沢村ってだれかわからん。と思って、2巻の脱藩のシーンを読み返したが、特に誰と一緒とは出ていなかったからひょっとして初登場か、沢村?(いやそこではでていなくても、それ以前のどこかで出てそうだけど)
勝が出てきてから一気に面白くなってきたな。
岩崎とのエピソード、あまり接点なかったと言う話をどっかで読んだせいか無理くりぶち込んでいる感が(笑)
寺田屋、本位でない仲間同士の殺し合いなのに悲惨さがない、不思議なさわやかさ。
「竜馬の居眠り堤」幕末の動乱で活躍する前も、竜馬凄かったんだな。
『一民族の居住地を神の縄張りとみ、神聖とみ、異民族が足をふみ入れると穢れる、という土俗思想は、なにも日本に限ったことではない。
ニューギニアの未開人にさえある。ふるい時代、ヨーロッパにもあった。』(P170)ヨーロッパにあったのは、いつ頃なのかちょいと気になる。
勝海舟『むしろ敵を作るのが娯楽、といったしゃれっ気が、海舟勝麟太郎にはある。』(P236)嫌な娯楽だ。遠くから見たり、こうして本で読んだりする分には面白くて魅力的な人物だが、実際にはあまり関わりたくない人物だな(笑)
久坂、山内容堂への無礼。なんかもっと穏やかな人格の人かと思っていたわ。
勝、松平の取り成しで、脱藩を許された時期に、『世間では、ちかごろ竜馬、竜馬、という声が、しきりと聞こえるのである。』(P318)竜馬、まだ何も実績ないし、言論で有名になるタイプ人でもないのにこの段階でもう有名に?まあ、取り成した2人のような人脈があるというのでも、脱藩人としてはかなり変わっているから、そこからの噂で有名とかなのかな?
『竜というは、ただし漢音はリョウであり、いわゆるリュウは俗音である。
江戸時代、江戸では、リュウと読み、京から西ではリョウとよみならわした。』(P380)そういや竜という漢字、普通リュウと読むのに、竜馬をリュウマと読むことに今まで何の違和感もなかったわ。そのことに、われながらビックリだ。
藤兵衛、創作っぽいがサモ当然のように出てくるからもしかしたらモデルがいるのかとも思ったが、創作でいいっぽいな。