幻のサッカー王国
幻のサッカー王国―スタジアムから見た解体国家ユーゴスラヴィア
- 作者: 宇都宮徹壱
- 出版社/メーカー: 勁草書房
- 発売日: 1998/05/01
- メディア: 単行本
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内容(「MARC」データベースより)
連邦国家ユーゴスラヴィアの解体、それに伴う「民族浄化」はなぜ起こり、何をもたらしたのか。複雑難解なユーゴ情勢を「サッカー」で読む。W杯出場を熱望していた強豪国への旅を豊富な写真と共につづる。
宇都宮徹壱さんの本、一度読んでみたかった(宇都宮さんのスポーツナビのコラムとか、結構好きな)ので読んだ。さすがにページ数のわりに値段がばかに高いので、図書館で借りて読んだが。
思っていたより、感傷的(といえばいいのか?そういう表現したことないからことばのイメージ・外郭がいまいちつかめんが)で若い文章だなあ。
冒頭、ワールドカップの優勝国、現在(フランス大会前)まで6カ国、って滅茶苦茶少ないな。その後、増えたのかいちいち優勝国覚えていないので、知らないけど。
ユーゴの本、何冊か読んだけど、読んでからしばらくたったからかなり知識が抜け落ちているなあ。と感じて、自分の記憶力に対して暗澹たる気分になるよ。
「マリーシア(ズルさ)が足りない」、マリーシアって本当は別のニュアンスって最近どこかで読んだ気が。まあ、15年近く前の本につっこんでもしょうがないか。
ネオ・ナチに襲われたエピソード、なんちゅう体験しているんだ。というか、そのあとも旅を続けているのは不思議。帰ってから、この旅のことを本にしただけで、その段階ではまだ仕事としてやっているわけでもないのに。この旅をそのころからなんらかのカタチにしようという気分はあったのだろうけどさ。
ボスニアでの、サッカーボールを模した大理石の墓(15歳で死んだ少年の)を見たエピソードは、なんかしんみりするなあ。
ドイツの列車内で、クロアチア人の紳士との邂逅のエピソードはとても素敵だ。