九十九十九

九十九十九 (講談社文庫)

九十九十九 (講談社文庫)

出版社/著者からの内容紹介
「苦しさを感じるなら、僕なんて愛さなくていいんだ」
超絶のメタ探偵・九十九十九の魂の旅。

聖書/『創世記(ジェネシス)』/『ヨハネの黙示録(アポカリプス)』の見立て連続殺人を主旋律に、神/「清涼院流水(せいりょういんりゅうすい)」の喇叭(ラッパ)が吹き荒れる舞台(ダンスフロア)で踊りつづける超絶のメタ探偵・九十九十九(つくもじゅうく)の魂の旅が圧倒的文圧で語られる
”世紀の傑作”はついに王太郎の手によって書かれてしまった!「ハァレルゥヤ!」

    • このテキストは、 新書 版に関連付けられています。

ディスコ探偵水曜日」に九十九が出てくると聞いて、それなら読む前に読まなきゃと思っていたが、ようやく読めた。「ディスコ探偵水曜日」は文庫落ちしてすぐ買ったのに、そんなこと気にしてグズグズしていたから、もう一年以上も積んでいることになるので、さっさと読まなくてはな。

トリビュート小説だから、もっと普通(?)の小説かと思い込んでいたら、一話毎に微妙に世界線(?)がずれたりと、ややこしいことになっとんなあ。最近、自分が隠された(暗に示された)意図を読み取る能力がないということを自覚してから、こうした構造がややこしいものがどうも苦手に。単純にその場面場面や雰囲気で楽しめたら気にならんけど。ちょっとバイオレンスがきつすぎて、それも個人的には…だし。

「コズミック」しか読んでいないけど、この小説の九十九十九の設定はかなりオリジナル設定もありそうだが(というか、JDCと同一人物ではないが)、どこがそうでどれがJDCシリーズと同じなのか判別できん。