図解雑学 仏教

仏教 (図解雑学)

仏教 (図解雑学)

内容(「BOOK」データベースより)
仏教は、今からおよそ2500年前に、古代インドにおいて、ブッダによって創始され、年月を経て日本に伝えられた。葬儀などの死者への供養、春秋の彼岸、夏の盂蘭盆、正月の初詣。現在でも葬儀や年中行事などにみられるように、仏教は、日本人の生活に密着し、深く結びついてきた。本書は、「仏教」について、その概要をコンパクトにまとめた本。創始者であるブッダの生涯とその思想や、ブッダの死後どのように教団が分派していったのか等について、丁寧に解説した。特に、大乗仏教の歴史と思想について、また大乗仏教が日本にどのように伝えられ、どのように浸透していったかについて、より多くの紙面を割いた。

こういう本は本屋では良く見かけるけど、実際に買うこと読んだことは初めてだ。なんとなく、こうした本にはなんか教科書じみたイメージがあって、どうも食指が動かない類の本だったが、こうした読まず嫌いは自ら読む本を制限してしまうから、これから直していかないとな。
「はじめに」の『現在の学会では仏教を合理的で知的な思想として捉える傾向が強いが、本書では神話や呪術という立場を汲み上げようとした。』(P2)こうした姿勢はイイネ!
釈尊の父、浄飯王。王とついているから、王様だと思っていたが、当時の釈迦族は共和制でその中の政治的指導者だったのか。
シッダールタ、「目的の成就」という意味。父の後継者として望まれていたからそういう名前がつけられたのか、悟りという目的を成就したから後からつけられたかの2説が紹介されているが、今まで後者の説しか知らなかったわ。
『『大般若経』600巻の頁をめくるときに経典からおこる風に当たることによって、災厄を取り除くことができるという信仰も生まれた』(P150)風(笑)、想定していなかったご利益の元だったのでどうしても笑っちゃう。
親の罪が子に受け継がれる、というのは儒教の因果。
行基、『当時随一の学窓・道昭の下で出家するが』(P229)なんとなく最初から野の人というか、私度僧なのかな?と思っていたが、最初は正規のルートだったのね。
あと、関係ないけど今まで明治維新後の神祇官って太政官と同等の位にあったものだと勘違いしていたけど、太政官の下なのね。いや今までもずいぶんと歪だなあ、とは思っていたんだけどさ。