図解雑学 ギリシア神話

ギリシア神話 (図解雑学)

ギリシア神話 (図解雑学)


内容(「BOOK」データベースより)
ギリシア神話ホメロスやヘシオドスによって書かれた壮大な叙事詩に由来しますが、伝承されていく中でさまざまな人々の解釈や想像によって補われ、成長・変化し続けた。生命力と創造力の豊かさ、話題の豊穣さ、人間味あふれる面白さといった普遍的で多様な魅力をもつのもそのためといえるだろう。本書は異伝異説にあふれるギリシア神話を、おもだった人物を中心に整理してわかりやすく解説した。

 ギリシア神話について、なにか読んで知識をつけなければなあ、とずっと思っていたが、読むの大変そうで、というか読んでも記憶に残らなそうなので、ずっと二の足を付んでいた。でも最近ようやく、知らないジャンルはまずこうした図解雑学とかのやさしい本を読んでみるのがいいんじゃないかということを学習したので(笑)、この本を読んでみようという気になった。そして、実際その選択は大正解だった。読んでいて普通に面白かったし、最後まで流し読みせずに(神話系の本だと大概最後は急くように読んでしまうから(苦笑))読めたのも良かった、図やイラストがたくさんあるのも読んだり理解したりするのをより容易にさせてくれるから嬉しい。うしろに索引もあるので、今度ギリシア神話についての本を読むときわからなくなったら、読む教科書のようなものとしても役立ちそうだ。感想を書いている今は読んでから大分立っているが、まだ印象に残っている幾つかのエピソードは覚えているし、そのほかにも同じ話を読めばわかるようなエピソードもあるように思うから、結構(自分としては)記憶に残ったところが多かった読書だと思うから、有益だったよ。ただ、さすがにカタカナの名前はこんなに覚えられないので、名前は記憶にほとんど残っていないが(笑)

 カオス、元々は「空虚」を表すものだった、記憶にあるようなないような判然としない知識で、微妙にもやもやw。
「王さまの耳はろばの耳」、これもギリシア神話か。フレーズは知っていても出典は知らなかった、というかろばの耳に変えたの、アポロンかよw。あと「スピンクスの謎」(4足3足2足)もギリシア神話化、スフィンクスだからなんとなくエジプトかと勘違いしてた。

 ヘラクレス、『毎日のように山へ出かけてライオンと格闘し、50日目についにライオンをしとめる』(P122)その後の事跡に比べると時間かかりすぎじゃないか?それとも、よっぽど尋常じゃないライオンだったのか。さすがに、神々を打ち負かす超人的力があるのにライオンに50日はね(笑)

 ピュグマリオン、女性嫌いで独身を通していたのに、自分が作った窮極の作品(彫像)に恋してしまう。その後神に祈りをささげたら、彫像に生命が与えられ、結婚して子どもを生んだ。という話なんだが、「なろう」のダンジョン作成系(とかVRMMOから異世界へという)の話で、良くあるタイプで自分が作ったNPCに惚れたりするというのがあるけど、それもこういった神話が源流だと思うと少し趣き深いね。