竜馬がゆく 7

新装版 竜馬がゆく (7) (文春文庫)

新装版 竜馬がゆく (7) (文春文庫)


内容(「BOOK」データベースより)
同盟した薩摩と長州は着々と討幕の態勢を整えてゆく。が、竜馬はこの薩長に土佐等を加えた軍事力を背景に、思い切った奇手を案出した。大政奉還―幕府のもつ政権をおだやかに朝廷に返させようというものである。これによって内乱を避け、外国に侵食する暇を与えず、京で一挙に新政府を樹立する―無血革命方式であった。

小栗、フランスに北海道全土を貸与する用意が、って今から考えるとありえないことだから、愕然とする勝に容易に共感できるわ。
家茂、どうもどういう人物だったかの印象薄いが、勝に信を置いていたということだけでも中々の人物だったのかな?という気になるよw。

黒田家、勤王派を粛清したとあったが、それでも中立は守っていたのか。
中岡、なんか竜馬とセットというイメージがあるが、個人の才覚でも中々すごかった人だったんだな。

お慶、大隈や松方を恋人(ひも?)にしているとなると、それだけでたいした人だと思えるわあ(笑)。
土佐、勤王派を弾圧してしまったから、「竜馬にたよる以外にない。」と後藤は考えているようだが、中岡じゃだめなん?
竜馬たちの蒸気船、毎回のように沈むなあ(笑)まあ、今回は紀州船に衝突を受けるという事故だけどさあ。船を沈めてわずか見舞い金と1万両を貸し付けることで解決できると思っている、紀州側の対応(と根性)には、はらわたが煮えくりかえるような感情を覚える。
竜馬の作った歌、『船を沈めたその償いは/金を取らずに国を取る』(P283)紀州側のいらだたしさを感じるような対応を見ているから余計に小気味いい歌だ。

板垣の軍才についての話、たびたび見かけるが、維新後の印象が強くて読んだ当初はともかくしばらくたつと軍才を持つ人間だという印象が朧になってしまう。